子供が少年野球クラブに入った結果
子供が年長のときに、なぜか野球をやりたいと言うので、何も考えずに少年野球に入りました。その時の経験をつづります。
子供に人気の習い事は?
学研教育総合研究所2021年の調査による最新「子供の習い事ランキング」によると、
第1位 :水泳
第2位 :学習塾
第3位 :通信教育
第4位 :英語・英会話
第5位 :音楽教室
第6位 :習字・書道
第7位 :体操教室
第8位 :サッカー・フットサル
第9位 :そろばん
第10位:ダンス(バレエ以外)
第11位:その他のスポーツ教室
第12位:武道(剣道・空手など)
第13位:ソフトボール・硬式野球・軟式野球
第14位:バレエ
第15位:プログラミングスクール・ロボット教室
だそうです。野球、人気ない・・・。
野球が人気がないのは、ズバリ
お茶当番、車出し、祝勝会などの保護者の負担が多い
からだと思います。
少年野球=大変=無理
という図式が、経験のない保護者の間にも出来上がってしまっています。
野球をやりたいとうお子さんが、体験に来てくださっても、後日に
「お母さん(お父さん)がだめって言うから行けない」
という返事がほとんどです。
何にも知らずに少年野球に入った結果
その時は野球がどんなものかも知らず、当番の大変さも知らず、本当に何も考えずに入ってしまいました。
毎週末、土日は朝から晩まで野球です。
お盆や年末年始もギリギリまでやります。
コロナ禍で減りましたが、大きな試合に勝つと祝勝会と称して、監督・指導者とともに飲み会があります。
飲み会会場のセッティング、飲食物の準備は父母総出で行います。
練習は父が依頼されてサポートにまわることが多いです。
お茶当番は月に1~2回は必ずあります。
車出し、夏祭り、合宿、大会、卒団式、卒団式のDVD作り・・・。
う~ん、気が遠くなる。
保護者が参加しなければいけない雰囲気の理由とは
監督、コーチなどは、ほとんどがボランティアで毎週末、子供に野球を教えてくださっています。
真夏の暑い日も、凍える冬の寒い日も、本当に頭が下がる思いです。
それがあるから、なおさら保護者も相応に負担をしなければという状況になるのです。
しかし、共働き家庭や、土日が仕事という職業の家庭など、協力できる保護者ばかりでないのが実情です。
なので、いっそのこと、指導者にきちんと報酬を支払ったらどうか?
また、お茶当番に来れない家庭が存在するという前提のもと、お茶当番をやったら1回いくらお支払いするなどすれば、不公平感が減るのではないかと思いました。
サッカークラブでは営利団体としての習い事があるようで、うらやましいと当時は感じました。
調べてみたら、野球もそうした団体があるのですね。
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6年間やってみてどうだった?
デメリットもありますが、6年間やってみてどうだったかというと、総合的に見てよかったと思います。
ただ、もう1回やれって言われたら、う~ん、自信ないです。
メリット
体力が付く
身体能力が向上する(スポーツテストでヒーローになれる子も)
体育が得意になる(小学生の時に、体育ができるといいですよね)
ちょっとやそっとじゃへこたれなくなる
苦楽を共にした仲間ができる
保護者同士が仲良くなる(逆に仲が悪くなってやめるパターンもあり)
身長を伸ばす要素(食べる、寝る、日に当たる、運動負荷)を刺激しやすい
※動くからおなかがすく、疲れるから寝る。
親以外の大人と接する機会がある
子供が自分の利点と欠点を理解し、創意工夫と努力をするきっかけとなる
※これは他のスポーツでも共通していることですけどね。
デメリット
とにかく土日は野球なので、どこへも出かけられない
保護者の負担が大きい
いつも一緒にいるので、合わない子供、合わない親がいると苦痛
上手い子はとにかく試合に出させられるので、ケガの頻度が上がる
口が悪い指導者が一部にいる
※口が悪い指導者がいるのは確かです。
肯定するわけではありませんが、社会に出たらそうした口の利き方をする人はいくらでもいます。いろんな人がいることを子供が理解し、あまりにひどいときは親が出ていけばいいと思っています。
最後に
お子さんが何かスポーツをしたいと思ったときに、参考になればと思って書きました。
決して野球がダメと言っているわけではなく、それぞれのご家庭に合った習い事が見つかればいいなと考えています。
オリンピック選手になれるわけでもないし、それで仕事に就けるわけでもないのだから、スポーツをやらせても意味がないという意見を聞くことがあります。
うちの子はすごく野球が上手いわけでは全然ないのですが、自分の良いところを見つけて、伸ばしていく努力をしてきました。
そうした過程を経験することが、大切だと思うのです。
上手くないから、才能がないからという理由で、お子さんがやりたいことをできないのはかわいそうだと思います。
スポーツを通じて、目に見えた記録や成果以外に、お子さんの内面での大きな実りを、一緒に喜んであげてください。